医薬品工場では博士の資格が有利

医薬品工場に就職や転職をしたい人は博士の資格を持っていると有利です。博士とは大学を卒業した後、大学院に進学して修士を取得し、さらに博士課程まで進んで学業を修めた人に授けられます。海外ではPh.Dと言われていて、学んだ学問分野における突出した能力を持っていることを示せる資格です。医薬品工場では薬学や工学などの分野で博士の資格を取得した人が活躍しています。医薬品製造では品質管理や生産プロセスの改善についての要求が大きいため、マネジメント層が高度な知識を持っていなければならないからです。現場で働くスタッフも博士の資格を持っていることがよくあります。修士でも優遇を受けますが、博士の資格があればさらに有利です。

危険物取扱者の資格も有用

医薬品工場への就職や転職では危険物取扱者の資格がある人が優遇されます。医薬品工場で製造原料に用いる物質や製造工程で使用する溶剤は危険物に該当することが多いからです。有機溶剤を使用して反応させて医薬品の合成を進めていくプロセスが確立されているのが一般的です。原料や溶剤などの保管管理、現場で使用または使用の指示をするには危険物取扱者の資格を持っている人が必要になります。欠員が出てしまうと工場の運営自体ができなくなってしまうため、工場では複数人の有資格者を抱えて現場を動かしているのが普通です。危険物取扱者の資格があれば工場にとって不可欠な人材として認めてもらえるので、就職でも転職でも有利になります。