機械保全技能士の取得方法と難易度

機械保全技能士はどうやったらなれる?

機械保全技能士になるには、「機械保全技能検定」に合格しなければなりません。特級・1級・2級・3級の4種類がありそれぞれの取得に必要な知識や技能は異なりますが、いずれも学科試験と実技試験の合格が必要です。学科試験については出題形式に違いはあるものの、どの級も試験はマークシート方式です。 1級・2級・3級の共通科目は「機械一般」と「電気一般」「機械保全法一般」「材料一般」「安全衛生」です。3級は「機械系保全法」と「電気系保全法」のいずれか、1級・2級は「設備診断法」を加えた3つから選択科目を選ばなければなりません。また、特級受験時には、「工程管理」「作業管理」「品質管理」「原価管理」「安全衛生管理及び環境の保全」「作業指導」「設備管理」「機械保全に関する現場技術」の学科試験が課されます。

実技試験の内容は?難易度は?

実技試験の内容も、機械保全技能検定の級によって変わります。1級・2級は「機械系保全作業」「電気系保全作業」「設備診断作業」の3つが、3級は「機械系保全作業」「電気系保全作業」という2つの実技試験が行われます。一方で、特急の場合「計画立案等作業試験」がマークシート方式で実施され、現場で課題を表やグラフや文章を使って提示し予測したり計画を立てる技能を問われます。合格基準は各級共通で、加点式の学科試験は100点中が65点以上、減点式の実技試験で41点以上を取ると晴れて合格です。3級は約7割の合格率を誇りますが、2級で3割、1級で2割、特急は2割弱と、級が上がるほどなかなか合格できません。事前にしっかり試験対策をしたうえでの受験が必要です。